
はじめに
2026年、東熊本青年会議所は創立40周年という大きな節目を迎えます。そして私自身も、同じ時を刻み、共に節目を迎える年として40歳を迎えることとなりました。
この巡り合わせに、深い縁と使命を感じています。私は現在も、地域に根ざした複数の団体に所属し、それぞれの立場でまちづくりや人づくりに携わっています。そうした活動の中で、いつも中心にいたのは、青年会議所を卒業された先輩方や現役の仲間たちでした。その背中から多くのことを学び、時に導かれ、時に支えられ、共に汗を流してきた日々は、私にとってかけがえのない財産です。いつも地域のために真摯に向き合い、志高く行動されてきた先輩方の姿に、私は何度も勇気づけられてきました。そして今、共に歩む現役のメンバーたちもまた、それぞれの志を胸に、地域の未来に向けて力強く挑戦を続けています。その姿に、私は心からの感謝と誇りを感じています。こうした経験を通じて私が感じたのは、地域を動かす力とは、人の「志」と行動の積み重ねであるということです。地域をより良くしたい、自身の成長につなげたい、誰かの力になりたい、そんな志を胸に、信じて行動し続ける人の存在こそが、青年会議所の魅力であり地域の未来を創る原動力であると考えます。
本年度は、スローガンを「 志 躍進 ~昨日を超え 明日に飛躍し 未来を創る~」と掲げました。昨日の自分を超えて挑戦し、情熱をもった仲間とともに明日へ飛躍し、地域の未来を創り出していくという決意を込めています。過去の歩みを礎とし、未来を切り拓く強き志。それこそが、東熊本を次なる時代へ導く原動力になると信じています。40周年という節目に、私たちが掲げる「 志 躍進 」の旗のもと、熱い仲間とともに、力強く、情熱をもって活動してまいります。
東熊本青年会議所
私たち東熊本青年会議所は、合志市・菊陽町・大津町・西原村という熊本の未来を担う地域を活動の舞台としています。近年、TSMCをはじめとする半導体関連企業の進出により、東熊本地域では、人口増加や産業集積が進み、地域は変化の只中にあります。自然豊かな環境の中で都市機能の開発が進み、次世代の暮らしや働き方に新たな可能性が生まれています。このような地域の中で、活動する私たち東熊本青年会議所の存在意義があらためて問われている今、地域の課題に真正面から向き合い、民間だからこそできる柔軟で果 敢な挑戦を続けることが求められています。
本年度は、新しいメンバーも増え、青年会議所の理念や活動の基礎を学びながら、地域への想いと行動力を育む貴重な一年となります。経験が浅いからこそ、固定観念にとらわれない柔軟な発想と、純粋な情熱が溢れています。失敗を恐れずに挑戦するその姿勢こそが、地域に新たな風を吹き込み、未来を切り拓く力になるのです。私たちの活動は、周囲の温かな支えにより成り立っています。大切な人たちの応援があるからこそ、地域のために力を尽くすことができる。その感謝の気持ちを胸に、覚悟をもって一歩を踏み出し、メンバー一人ひとりが、自らの志を胸に活動することが大事だと考えます。
志を育み、未 来を拓く人財育成
共に汗や涙を流す経験、世代や業種を超えた出会い、そして失敗を恐れず挑戦する志、そのすべてが成長の土台です。青年会議所は、挑戦の場であると同時に、学びと成長の場でもあります。私たちは、肩書きや経験にとらわれず、一人ひとりの可能性に光を当て、挑戦の機会を提供する組織でありたいと考えます。失敗を恐れず挑戦できる風土をつくり、安心して声を出せる場を整えることが、次世代のリーダーを育てる第一歩です。先輩の知恵と経験、後輩の瑞々しい感性と情熱が交差する場を整え、答えを急がず、行動と振り返りを積み重ねながら、考える力・やり切る力・協働する力を、丁寧に耕していきます。一人ひとりの価値観や事情に配慮しながら、自然に関われる関係性を築くことで、誰もが自分らしく成長できる環境を目指します。
人が育つ組織こそが、地域を育てる組織である。その信念を胸に、人財育成に向き合ってまいります。
未来に向けた会員拡大
東熊本青年会議所の志を絶やさず、未来へとつないでいくためには、新しい仲間との出会いが欠かせません。会員拡大は、単に人数を増やすことが目的ではなく、地域に新しい風を呼び込み、多様な価値観を融合させる営みです。
東熊本エリアには、若手経営者や起業家、地域に根ざした職人、次世代を担う若者など、まだ青年会議所と出会っていない多くの素晴らしい人財がいます。彼らが持つ経験や視点は、私たちの活動をより豊かにし、地域課題の解決に新たな可能性をもたらしてくれるはずです。仲間づくりは、数を追うのではなく、共感と成長の実感を循環させる営みです。体験から参画へと自然につながる流れを整え、不安に寄り添い、役に責任をもたせ、自然に役割を担い、想いを育んでいけるような関わり方を大切にしていきます。だからこそ、私たちは地域に開かれた活動を展開し、共感を呼ぶ事業や体験の機会を通じて、青年会議所の魅力を伝えていく必要があります。そして、一度の出会いを一期一会とし、未来を共に描く仲間へと結びつけていきます。
会員拡大とは「組織を大きくすること」ではなく、「組織の未来を豊かにすること」。
その先にあるのは、志を受け継ぎ、次世代へと飛躍する東熊本青年会議所の姿だと考えます。
地域と共に歩み未来を描く
地域は、人々の願いや挑戦の積み重ねによって形づくられてきました。先人たちの歩みが確かな土台を築き、その上に私たちの選択と行動が未来の景色を描いていきます。東熊本青年会議所は、先人の皆様の歴史を重んじ、地域の課題や日常に可能性の芽を見つけ出し、仲間とともに育み、大きな力へとつなげていきます。そういった活動の中で得られる学びや絆は、決して一時的なものではありません。卒業を迎えた後も人生の支えとなり、地域を動かす原動力となっていきます。多様な場で培った経験を活かしながら、それぞれの形で地域に関わり未来を創る担い手となるのです。東熊本青年会議所は、その出発点をともに築く場であり続けます。挑戦を恐れず、信頼を重ね、時代の変化を力に変える。そうして共に歩む道の中で、私たちと地域の絆は育まれ、よりよい地域になると信じています。
また、地域への参画にあたっては、中立の立場を守りつつ地域の現状に触れ、より良い関わり方を考える姿勢を大切にします。情報の捉え方や対話の作法を学び、異なる意見に耳を傾け、若い世代や多様な主体が安心して発言できる環境づくりに努め、法令および各種ルールの遵守を徹底します。一過性の関心にとどまらず、日頃から地域の課題を自分ごととして捉え、地域に関わるきっかけを広げていきます。
東熊本青年会議所創立40周年に向けて
本年度、東熊本青年会議所は創立40周年という大きな節目を迎えます。これは、先輩諸兄姉が地域の未来を想い、情熱と行動で築き上げてきた歴史の集積であり、私たち現役メンバーはその志を受け継ぎ、次代へとつなげていく責任を担っています。周年事業は、単なる記念行事ではなく、これまでの歩みを振り返り、今の私たちの在り方を見つめ直し、未来への指針を示す機会であるべきです。私たち自身が何を大切にし、どのような価値を地域に届けたいのかを問い 直すことで、真に意味ある発信と共感を生み出す周年にしてまいります。組織の在り方が多様に議論される時代の中で、一人ひとりが自らの役割と使命を自覚し、互いの想いを重ねながら、組織としての真価を発揮する一年にしたい。そのためには、過去に敬意を払い、現在を磨き、未来を創造するという姿勢を持ち続けることが不可欠です。
40周年という節目を、私たちの「志」を再確認し、次の世代へとつなぐ「躍進の起点」として位置づけ、地域に必要とされる存在としての歩みを、力強く進めてまいります。
視野と行動力を育む国際交流
東熊本青年会議所は35周年の節目に、台湾の大彰JCとの友好JC締結式を行い、国を越えた親善と友情の礎を築きました。以来、先人たちの尽力により交流は深まり、志を同じくする仲間との絆が育まれてきました。
本年度、大彰JCが40周年を迎えるにあたり、私たちも心からの祝意を届け、さらなる友情の深化を図ります。
また、青年会議所で行われる様々な国際の舞台に積極的に参加し、広い視野と挑戦力を養う絶好の機会と捉え、自己成長へとつなげてまいります。
自信と誇りを持った組織運営
青年会議所の魅力は、事業の内容だけにとどまりません。その根幹にある組織運営の在り方こそが、私の心を強く惹きつけました。役割分担、意思決定、情報共有、そして信頼関係の構築まで、日々の営みの一つひとつに、組織としての品格と力が宿っていると私は実感しています。私が青年会議所に入会したきっかけも、まさにこの組織運営にありました。目に見えない部分にこそ、仲間への敬意と覚悟が込められており、それを誰もが当たり前のように実践している姿に、心から感動し、かっこよさを感じたのです。運営を中心で担うメンバーには、今までの活動に自信と誇りを持ち、対外的にも信頼される組織運営を意識してほしいと考えています。メンバー以外の方々にもその活動を見ていただくことで、青年会議所の魅力を広く伝え、地域に新たな刺激を届けたいと考えています。人に見られる環境に身を置くことで、メンバー自身の成長にもつながると信じています。これは、最大の広報活動であり、青年会議所の本質を伝える最良の機会でもあります。さらに、会員の日々の頑張りや、仲間づくりに寄与する情報発信にも取り組んでまいります。そのうえで、運営メンバーには、ルールを遵守し、本質を理解したうえで組織運営の中心を担っていただきます。
終わりに
青年会議所の活動には、仲間との語らいがあり、地域への想いがあり、誰かのために動こうとする心があります。40年という歴史の重みを感じながら、私たちは今、目の前の人を大切にし、未来の誰かのために汗を流す一年を歩んでいきます。うまくいかないこともあるかもしれません。それでも、顔を上げて、仲間と笑い合い、支え合いながら進んでいけるそんな組織でありたい。また、誰もが本年の基本項目を体現する中で、地域からの信頼がさらに集まり、「この場所 にいてよかった」とさらに思える地域になり、そして、私たちが「この地域に生き、この仲間と共に歩めてよかった」と心から実感できるように。メンバーと共に、温もりある一歩を踏み出してまいります。
基本方針
・東熊本青年会議所
・志を育み、未来を拓く人財育成
・未来に向けた会員拡大
・地域と共に歩み未来を描く
・東 熊本青年会議所創立40周年にむけて
・視野と行動力を育む国際交流
・自信と誇りをもった組織運営
